こんにちは!
みなさんは普段「色」を気にする機会はあるでしょうか?私たちの生活の中は様々な色で溢れています。色は無意識のうちの人々の心理・行動に影響を与えるものと言われており、今回は色と人の関係性にフォーカスをあててレポートしていきたいと思います。
皆さんは普段の生活の中で「色」を意識する事はありますでしょうか。あまりに自然に目にするので、特段気にしない方が多いのではないでしょうか?
しかし、人の心は無意識のうちに色の影響を受けるものであり、色は私たちの行動に様々な影響を与えています。また、歴史的には詩人として有名なゲーテが人の体験を中心にした観察・研究に熱心に取り組みました。ゲーテの出版した「色彩論」は近年の色彩学のモデルであると言われています。
例えば、トイレの標識の色はどうでしょうか?
日本におけるトイレの標識のデザインは男性は青、女性は赤かピンクに区別されており、男女を識別する際の情報として、色が非常に重要な役割を持っている事が伺えます。
引用 : トイレのマークは色が重要?:トイレマークの認知におけるストループ様効果
*ストループ効果とは
ストループ効果(ストループこうか、英: Stroop effect)とは、文字意味と文字色のように同時に目にするふたつの情報が干渉しあう現象。1935年に心理学者ジョン・ストループ(英語版)によって報告されたことからこの名で呼ばれる[1]。例えば、色名を答える質問を行った場合、赤インクで書かれた「あか」の色名を答える場合より、青インクで書かれた「あか」の色名(『あお』)を答える方が時間がかかる事をいう。
参考 : Wikipedia(http://urx2.nu/eSwY)
マーケティング的に赤色は「購買色・販売色・欲望を刺激する色」と言われており、かの有名な楽天もブランドカラーには赤色を採用しています。スーパーのチラシやPOP、ショッピングサイトの「購入する」ボタンなどにも赤色が採用される事が多く、実際に売上が上がるケースが多い印象です。
このように、私たちの生活の中には様々な色彩心理が用いられています。
ほとんど全ての方は色という言葉から赤や青といった色相の事を連想されるのではないでしょうか。しかし、色彩心理では明るさ、暗さといった色彩の明度が重要な意味を持つと言われています。寺院などが暗く演出されているのは、暗い場所で人は自分の心の中を見ようとする心理が働いていると言われています。
参考 : 色と心理(https://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2001/tokushu/toku01.htm)
前述したトイレの標識の例の通り、色が重要な伝達手段になっている事は間違いなく、全ての人に情報が伝わるように配慮されたデザインをカラーユニバーサルデザインと言います。
*ユニバーサルデザインについては、以前書いた記事をご参照(https://blog.nscreates.com/universaldesign_accessibility/)ください!
デザイナーなら色について誰もが調べた事はあると思いますが、私たちが思っている以上に色は人の心を揺さぶる情報だと改めて気付かされました。
今回記事を書くにあったって学んだ事を、積極的に仕事に取り入れていきたいと思います!