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kumakuma / 2019.6.3

992

企業やサービスの継続的なイメージアップに。デザインシステムを取り入れたブランディング事例

こんにちは!熊野です。 前回は主によりソフトウェア開発に近い観点でのデザインシステムについて、レポートさせてい

こんにちは!熊野です。
前回は主によりソフトウェア開発に近い観点でのデザインシステムについて、レポートさせていただきました。今回は企業や商品の価値向上に繋がる、ブランドデザインシステムについてレポートしていきたいと思います。

デザインガイドラインとデザインシステムの違い

日本のデザイン制作現場ではデザインガイドラインが広く取り扱われていますが、デザインシステムとどう違うの?と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか?

ガイドライン(Guideline)は英訳すると指針、指標、マナー、ルールといった意味合いを持ちます。一方でシステム(System)とは相互に影響を及ぼしあう要素から構成される組織、体系、制度と位置付けられています。これだけでは一概には言えませんが、概念的にはデザインシステムがより広義の意味だと位置づける事ができるのではないでしょうか。

Facebookのブランドリソースセンター

みなさんはFacebookのブランドリソースセンターをご存知でしょうか?
https://ja.facebookbrand.com/

ようこそ!これらのブランドリソースセンターには、Facebookブランドアセットを使用し、Facebookコンテンツを公開する場合の一般的なルールが記載されています。これらのアセットが一貫性を持って使用されることにより、Facebookへの言及が認識されやすくなります。

ページトップに定義されている通り、ブランドに関わる全てのデザインをガイドライン化しています。デザイナーのみならず全世界のコンテンツ制作者やユーザーに対して、ブランドとしてのルールを設け、徹底することで情報が流通した際も正しく認識されます。こういった取り組みが企業価値を高めていくのではないでしょうか。

国内外の企業の取り組み・事例

Francfranc

インテリアブランドで有名なFrancfrancでは日本語かつ、Webなどのデジタルものに閉じない印刷物などのツールも含めたブランドデザインシステムを公開されています。なぜデザインシステムを導入しているのかもしっかり定義されていて、かなり参考になるのではないでしょうか。

Francfrancのデザインシステムの目的は、ブランドの価値を上げ、実務者の負担を軽減し、イノベーティブな取り組みを推奨する上での合意形成を的確かつ迅速に行えるようになることです。2017年9月にその第1版を公開しました。

その大きな特徴は、情報発信における機能的な価値とブランドイメージの訴求という異なる目的に対して、誰もが認識できる基準を提示したことで、実務者の確認業務の軽減を促進し、スピーディーにクオリティの均一化を実現します。

Francfrancのデザインシステムは、変化する市場や時代の流れに沿って、柔軟性を持ちながら拡張し進化を遂げるものです。そして、ブランドの発祥や企業理念を広く振興するときに必ず参照されるものでなければなりません。

実務者および関係者はガイドラインを尊重し、的確な判断を下し、ブランドにふさわしい、そして創造性に富んだデザインを提供するように心がけてください。

出典 : Francfranc Design System

Slack

ビジネスチャットのSlackでは「メディアキット」というツールを公開しており、経営陣の写真や自社のオフィス、製品のスクリーンショットまでもが公開されています。
https://slack.com/intl/ja-jp/media-kit

ブランドガイドラインもダウンロードでき、非常に参考になります!

Uber

Uberで公開されているデザインシステムには、ロゴや色、モーションのみならず、なんとボイスまでシステム化されています!
https://brand.uber.com/

おまけ

東京2020のサイトで公開されたピクトグラムです。全ての競技のピクトグラムで高い一貫性が保たれています。

知名度がないからこそ、導入すべき利点

Francfrancのような大規模かつ有名なブランドだけではなく、小さな組織にも導入する利点はたくさんあると弊社は考えます。

サービス・商品の立ち上げ初期にしっかりとブランドをシステム化する事により、デザイナーやエンジニアの負荷を下げ、一貫したコンセプトをエンドユーザーに届ける事が可能になります。また、最初に企業のクレドや思いなどもブランドに吹き込み、デザインシステム化する事により、社員が増えた際や利害関係者が増えた時も創業当初の思いを崩す事なく、生活者に届ける事ができるのではないでしょうか。

まとめ

今回2回に渡ってサービス開発観点と、ブランディングの観点、2つの目線からデザインシステムについて考えましたが、その言葉の意味合いはかなり広義に渡る事がわかりました。Francfrancのデザインシステムの目的にも書いてある通り、広義の意味でのデザインシステムとは、実務者の負担を減らし、企業ならびに製品やサービスの「思い」適切に伝える事で、ブランドの信用・価値を上げる仕組みなのではないでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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