こんにちは!デザイナーの熊野です。
2019年4月10日にグランフロント大阪で開催された0から学ぶ『ブランド価値と投資額』という勉強会に参加してきましたので、その様子をお伝えしようと思います。
元々ブランディングにはとても興味があったのですが、体系的に学ぶ機会が少なくなんとなくの知識しか無く、
今回の勉強会はかなり実践的な内容で、個人的には大変勉強になりました。
特にメインスピーカーである合同会社Design and Managementの石坂さん(@msy_i)のお話はどれもこれも内容の濃いお話ばかりで、
勉強会のタイトル通り「ブランドの価値」をゼロからしっかり学ぶ事ができました。
あまりにも内容が濃い3時間でしたので、前半・後半にわけてレポート書いて行きたいと思います。
スピーカーである石坂さんは関東で現代ブランディング勉強会という勉強会を主催されていて、国際的な広告賞でもあるカンヌライオンズで金獅子賞を受賞されています。
– 石坂さんがカンヌを受賞した、中国の社会問題『幼児誘拐』を啓蒙・解決するためのアプリ「Missing Children」
https://works.1-10.com/service/missing-children/
ロンドン発祥のインターブランド社のブランドバリエーションという基準によると
Googleのブランド価値は30兆円に上るそうです。
*参考 1: インターブランドについて
日本版のランキングもインターブランド社のサイトに掲載されていたのですが、国際的な企業ランキングにはTOYOTAやHONDAといった有名な企業が並び、
*ドメスティックブランドにはdocomoやSoftbank、auやリクルートといったネット企業が並んでいるのがとても印象的でした。
(この辺は個人的に気になるので次回以降記事にしてみたいと思います。)
*ドメスティックブランドとは
国内的なブランドの事
クリエイティブディレクター、佐藤可士和氏が手がけた今治タオル。
本社がある愛媛県今治市はかつてタオルの生産で大きなシェアを誇っていましたが中国やベトナムから安いタオルが大量に輸入されるようになり、一時は危機的な状況になる。しかし、徹底したリブランディングでタオルというプロダクトだけでは無く「今治」という街をも再生した。
参考 : 「今治タオル」を存亡の危機から救った、佐藤可士和のブランド戦略『今治タオル 奇跡の復活』
兵庫県豊岡市で旅行カバンをメインに30年近く製造を行うが、バブルがはじけた事で販路が激減する。その後インターネットに活路を見出し、業務用カバンなどの受注に成功するも
またもやリーマンショックで注文が激減してしまう。
「他の会社の業績によって経営が左右されるのではなく、自社の商品で経営をコントロールしたい」。
そんな思いが引き金になり、自社ブランドである「しごとのかばん」を立ち上げ、人気を博している。
出展 : カバンにこめた未来と希望
創業当時は「とにかく目立つ」奇抜な広告を出していたが、人に寄り添うブランディングに転換、働き方カンファレンスを主催するなどし、
大企業へも認知される企業へ成長を遂げる。自社オウンドメディアにも力を入れており、ブログ経由での受注率は5.7%にも登る。
参考 : サイボウズ広報が語る、会社の転換期とブランディング活動
エンジニアリングカンパニーのダイソンはプロダクトの開発はもちろんずばぬけているが、電気量販店にダイソンのブースを置く際は
専門のデザインチームを派遣するなどし、ブランディングを徹底し成功を収めている。
参考 : ダイソンは、優れたマーケティング企業でもあるという仮説
いかがでしたでしょうか。
前半では日本国内の事例をご紹介させていただきました。
この記事では書ききれないぐらい、本当に内容の濃かった3時間でした。
後半はよりスタートアップにフォーカスした内容をレポートしていきたいと思います。